The different world.

Scene02A breakaway from daily life.

 

こんっちは、

皆さんおなじみエイル・C・シャヴァガリーです。

今はタークスアンカー遺跡に向う車の中、

揺られ揺られてもう5時間半、

気持ち悪いったらありゃしない。

 

「ねぇ〜、まだつかねーの?」

「なんだ?エイル、酔ったのか?」

これが俺の父さん、

「なんなら一回、車止めましょうか?」

そしてこれが母さん、

 

2人とも自称では名の通った考古学者らしいが俺が生きてる間に何かしらの大発見などしたのをみたことがない、

いつもそこらへんに落ちているような土器などの破片が収穫物で新発見などは何にもしてないと思う。

 

「ちがうよ、暇なんだよ〜、後何分ぐらい?」

「ん〜、大体後、1時間もいけば着くだろ、」

「うへぇ〜、一時間かよ、」

 

ん〜後一時間はやばい、かなり暇だ、

大体車で6時間半もかかるんなら先にそう言っておいてくれりゃー良かったのに、すぐつくって聞いてたから何も暇を潰すもの、持ってきてねーや。

 

「しゃ〜ない、ちょっと寝とく、着いたら起こして」

「「りょうか〜い」」

 

zzzzzzzzzzzzzzzzzz

 

〜一時間後くらい〜

 

「着いたぞ〜」

 

そういわれて車から降りると目の前にはいつもと同じような遺跡が広がっていた。

 

「うへ〜今回もでかいなこりゃ。 俺、また一人で探索?」

「別に車に残っててもいいが暇だろ、」

「確かに、」

「だろ、だけど行くんだったらそこにあるGPSと携帯もっていけよ、」

「わかった。」

「父さんと母さんは大体夕方ぐらいかもうちょっと遅くまで居るから、帰る時間になったら連絡する。」

「了解」

「何かあったらGPSで私たちの場所がわかるからそれを頼ってきなさい、」

「わかったよ、いってらっしゃい」

 

ふぅ〜

やっといったな。

夕方までか、今が午前10時半だから6時だとして、後7時間半・・・・・・

 

さてどうやって暇を潰そうか?

 

 

 

「うっし!!考えててもヒマだし探索へLet’s Go!!

 

そう言うと俺は真正面にある他のと比べると比較的小さな建物に入っていった。

 

「うへぇ〜、やっぱすげーな、」

「こんなに広いとまよいそうだな〜」

「まぁGPSあるし大丈夫か、」

「入って30分ほどするけど、ど〜〜もまよってるな〜」

「母さんGPS渡してくれたのはいいけど、これ使えないじゃん」

 

なぜか知らないが故障しているらしい・・・

 

はぁ〜〜

 

どうすんだよまよったっぽいのに〜

 

「う〜〜ん、まぁ来た道戻ればいっか」

 

 

〜数分後〜

 

「此処はどこだ〜〜、余計迷ちまったよ」

 

そう、アレからもとの道に戻ったはずなのに見たことのない道にどんどん進んでしまい、挙句の果てには今、分かれ道の前で迷っている。

 

「くそ、どっちにすべきかな、」

 

直ってはいないかとGPSをみてみる、

 

画面は映ってるもののなぜか意味不明な文字列を映し出している。

 

「役に立たん、」

 

そして携帯をみてみる、

 

「一本もたたないのかよ・・・」

 

携帯には無常にも“圏外”の二文字が踊っていた。

 

「しょうがない、左だ」

 

俺はまよった挙句に“どちらにしようかな”で左に決めた。

 

あ〜なんか間違いだったかもな、

なんだか道は最初は直線だったのだがだんだん下に向っていく階段だけになり天井が高くなって・・そう、まさにぴらミットの中にある大回廊って感じまでたかくなった。

 

「おっなんか部屋があるぞ、まさか石室だったりして〜」

 

そういって俺は大回廊もどきの廊下を抜け部屋に入った

 

「なっなんだ、これは」

 

そのへやでみたものはなんと言おうか

なんとも言葉では言い表せないようなものが据え立てられていた。

 

「なんだろうこれ・・・」

 

触ってはいけないと第六感が命令を下す、

だがそれは俺の好奇心という壁の前ではたやすく崩れてしまった。

何かそこの周りだけ空気が違うような気がした。

此処まで来ると文字みたいなものが書いてあるのがみえた。

 

「なんだ、こんな文字見たことがない、」

 

これでも考古学者の子供だ、

一般人よりは知識はある。

だが、こんな文字見たことがない。

大学の研究室の資料ですら見覚えがない。

 

「これって、新しい文明の文字とかだったりして、」

 

そう思うと、ムショウにもその文字らしきものが彫ってあるの石版に触れてみたくなってしまった。

前に言った第六感の警告が大きくなり響いてく・・・、

でも、そんなことなど今はどうでも良かった。

今はこの石版に触れて調べてみたいと思った。

何か新たな発見になるかもしれないと思った。

 

 

・・・・・・・・ただそれだけだった。

 

 

そして石版に手を添える。

 

グラッ!!

 

「うあっ!!

 

その瞬間世界が一瞬にして裏返った、・・・様な気がした。

俺の体は気づいた時には、石版の前などになかった、ただどこかだだっ広い空間を強い圧力を受けながら飛ばされていた。

 

 

The different world. Scene02A breakaway from daily life.」 〜end

 

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