The different world.

Scene03The departure and the new world.

 

「うあっ!!

 

その瞬間世界が一瞬にして裏返った、・・・様な気がした。

俺の体は気づいた時には、石版の前などになかった、ただどこかだだっ広い空間を強い圧力を受けながら飛ばされていた。

 

そう、飛ばされていた・・・・・・。

 

次に気がついた時には俺は遺跡になんていなかったんだ。

 

「ん・・・ここは?」

 

まったく知らない所だ・・・・・・・・・・

なんだか頭が痛い・・・・・・・・・・

どんよりとした空が見える・・・・・・・・・・

 

起き上がって周りを見る、ここは川の中州の様なところだった。

 

「どこだろう?

 

あたりを見回してみる・・・・・

 

「なかすだ〜」

 

そう、ここは川の真ん中に出来た中州のようなところ、

大体、縦10bぐらいの島にただ木が三本・・・・・

 

ドコだよ・・、本当に・・・・・、

 

俺は確かにタークスアンカー遺跡にいた。

目の前に2bくらいの石版があってそれを調べようとして触って・・・

 

その後気づくとここにいた。

 

「ちっ、しゃーない、川もあんまり深くなさそーだし向こう岸にいきますか?」

 

「いっ、」

 

そのとき俺は地面に落ちていた石につまずいて・・

 

ズデッ

 

みごとに転倒・・・

 

「痛ってーなー、あぁ?」

 

つまづいた先にあったのはあのタークスアンカー遺跡にあった2bちょいの石版だった・・・・?

 

「これって、あの石版だよな・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・」

「・」

「いや、ちっちぇ、かなり小さいぞこれ、」

「まさに、ジャスト手のひらサイズ」

 

そのミニ石版をポケットにしまいこむと、俺は川を横断することに挑戦した。

 

 

〜〜〜30分後〜〜〜

 

「どあ〜〜〜〜〜〜、バカじゃねーのか」

「なんであんなに流れ早いんだよ」

「しかも深くないって思ったらカナリ深いし、」

「おかげで一キロほどの先に行くのに30分もかかっちまったじゃねーか」

 

そう、あの川全然浅いと見せかけてカナリ実は深いのだ、

途中で足をつこうと思ったら足着くとこがなくてかなりあせった、

 

「やべ〜、なんかおもっきし泳いだら眠たくなってきたぁ〜」

 

「ふぁ〜〜〜〜〜〜〜」

 

ヤベ、こんな森でねたらどうなるかわかったもんじゃないのになんだか眠たくて、それに抵抗できなくて・・・・

 

「やぁばぁい〜」

 

必死に顔を殴ってみるが眠たい物は眠たいまま・・・

ついに周囲の安全を確かめたっても回りは木だらけ・・・

 

5分だけ、5ふんたったら起こせ、俺の理性」

 

バタッ

 

「お・、・きろ、お・、・きろっ・」

「ふぁ〜?あと5分だけ、」

「なに、言ってんだ、さっさと起きろ!!

 

だれだよ、寝かせろよ、こっちは川わたってつかれてんだよ、第一寝るとき人なんて誰もいなかっただろって・・・・・・・・えっ?

 

人?

 

「うわぁ〜、誰だお前!!

 

「誰だ?、それはこっちが言いたいことだよ、まったくここで何してんだ?」

「俺、俺はその何だ・・アレだよアレ、」

 

ヤベーなー正直に言ったら絶対電波君だよ、俺・・・・・・

 

「何だ、はっきり言え、ここは軍の演習場だぞ、」

「へ〜、そうなんですか〜」

 

あ〜なるほどここは軍の演習場か〜、だからあの人軍服っぽいのきてんのね、

 

「何が、“へ〜、そうなんですか〜”だ!!正直に言えさもないと本当に撃ち殺すぞお前、」

「それはちょっと、困る気がするんですが〜」

「ちょっとじゃないだろ、普通、」

 

おい、そこに突っ込むのかよ、この人ノリ良いね、

 

「あの〜、なんだアレだよ、なんか石版の前に居たらいきなりここに来ちゃった、みたいな、そんなノリだから、俺もどうなってんだかわかんないって言うか、その〜?」

 

あぁ〜、もうだめだあの人顔ポカーンとしちゃってあきれてるよ、

 

「あの〜、何だ、お前の話を総合すると、どっかから急にここに飛んできたと?」

「ああ、」

「嘘はないか?」

「ああ」

「本当なんだな?」

「ああ」

「またかよ、この頃多いなそう言うの、少し待っとけ、連絡を取るから、」

 

「こちらチャーリー、隊長応答願います。」

“こちらアルファどうした?今は無線封鎖訓練の途中だ、勝手な行動は慎めよ、”

「ですが第8演習場ポイントH-89にて“例の現象”で飛ばされてきたと言う民間人を一人確保。」

“またか、最近多いな、よし、お前は訓練を中断、本部へ移送しろ”

「了解」

30分後ポイントD-11にヘリをまわす、それに回収してもらえ、”

「了解、以上」

 

「おい、アンタ名前は?」

「んぁ?、俺か?」

「アンタ以外誰がいるんだよ、」

「あぁ、俺はエイルだ、アンタはチャーリーってのか?」

「違う。チャーリーはただのコールサイン、俺の名はイアンだ、イアン・J・インヴォルト覚えとけ、じゃ、行くぞ」

「行く?行くってどこへ?」

「聞いてたんだろ?30分後までにポイントD-11へ」

「そこってなん`ぐらい?」

「ん〜大体10`じゃね〜」

10`ですか・・・、」

「しゃ〜ね〜だろ、ほら行くぞ!!

 

「は〜い〜」

 

The different world. Scene03The departure and the new world.」〜終〜

 

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